パワハラ・セクハラ・過重労働の会社を社労士が斬る!
粉飾決済・脱税の会社を税理士が斬る!
ワンマン会長に悩む社長の苦悩の物語!!
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- 発売日:
- 2020/11/25
- 単行本(ソフトカバー):
- 228ページ
- ISBM-10:
- 4897618312
- 出版社:
- 労働新聞社(2020/11/25)
- ISBM-13:
- 978-4897618319
- 言語:
- 日本語
本書では、会社のしくみの基礎(会社法・会計・税務・労務)を税理士と社労士が小説を通して、やさしくレクチャーしています。
ワンマン経営・どんぶり勘定といった典型的な中小企業のダメな部分に焦点をあて、どこがダメなのか?どのような結末になるか?がわかります。
また、脱税した結果、税務調査でどうなるか?粉飾決算の発覚で銀行からの融資引き上げ等の様子を解説します。
さらに、セクハラ・パワハラ・過重労働・未払残業・不当解雇といった典型的なブラック企業をとりあげ、どこがダメなのか?どのような結末になるか?がわかります。
労働基準監督署の調査を無視し続けた結果、逮捕・書類送検・起訴になる様子がリアルに伝わってきます。
典型的なダメダメ会社の社長となったドゥーアンが、悲惨な末路をたどる様子を通じ、自社の税務・会計・労務の見直しにお役立てください。
この物語の主人公、通称ドゥーアン、堂安 渡来(どうあん・とらい)は、堂安株式会社の5代目。一般企業に就職していたものの、父親の堂安 震便(どうあん・しんびん)に呼び戻される。堂安株式会社には、経理部長として妹の堂安 ノッ子(どうあん・のっこ)と顧問として、悪徳税理士の汚腐 再怒(おふ・さいど)がいるのであった。
ドゥーアンは、学生時代、ラグビー少年だった。学生時代のラグビーの同級生と先輩が社労士と税理士になっていた。堂安株式会社の労務管理と財務管理に不安を覚えたドゥーアンは、顧問になってもらおうと努力した。だが、叶わなかった。やむをえず、個人的に社会保険労務士の花園 翔(はなぞの・かける)と税理士の秩父宮 拓留(ちちぶのみや・たくる)とNDA(秘密保持契約)を交わすのであった。
ドゥーアンは、新卒でアゲイン株式会社に就職していた。ところが、急に、父親の堂安 震便(どうあん・しんびん)にアゲイン株式会社を辞めさせられて、実家の堂安株式会社に取締役として呼び戻されることになった。有無を言わさなない父の物言いに、ドゥーアンは、歯向かえないのであった。
ドゥーアンは、取締役になって数カ月、報酬18万円で働いた。そんなある日、突如として代表取締役就任命令が下った。父親の震便が、世界一周クルーズに行くことが理由らしい。代表取締役の報酬は、たった25万円。震便は、会長となり月額報酬240万円。退職金は、2億円を要求するのであった。
ドゥーアンが代表取締役になっての初めての決算。汚腐税理士事務所の拝 拓留(はい・たくる)から説明をうける。「銀行用の決算書に売上10億円を上乗せしておく」という。それがなければ、借入が難しいらしい。また、詳しく見ていくと、愛人の陰田 聖舞子(いんだ・せうぶこ)への貢ぎ物を含め無駄な経費等で5,000万円も流出している事実が判明。
損益計算書に不安をもったドゥーアンは、貸借対照表も調査することにした。秩父宮税理士が確認すると、累積で6億5,000万円もの粉飾があることが分かった。さらに時価ベースの貸借対照表を完成させると26億円の資産が実在していないことが分かる。すでに実態ベースでは7億円の債務超過となっている。
フルバック銀行の新京都支店長、李 玲夫(り・れいふ)から、新規の融資を断られる。前任の真黒支店長との関係を強調してもダメだった。在庫の管理がずさんで、貸借対照表が信じられないといった様子だった。いったい管理会計を導入したら、どのようになるのでしょう。
堂安株式会社に税務調査が入った。震便会長の2億円にも上る退職金、私的な資金流用、愛人へのお金の流れが論点となった。1億円以上にものぼる金額が申告漏れとして指摘された。その他、重加算税、延滞税も加算されることとなり、果たして会社はその税金を支払うことが出来るのか?
震便会長は、営業部長である古場 津久(ふるば・つく)に日本刀を振り回していた。そして、ガラス製の灰皿を投げつけた。営業成績がふるわないことが原因であった。「365日、毎日顧客訪問すれば1万回まわれる」、「ぶち殺そうか、お前!」そんなパワハラにドゥーアンが意見すると、震便会長は、「指導教育の一環じゃ!パワハラと指導教育の境界線を言うてみい!!パワハラの定義を言うてみい!!」と。ドゥーアンは、一言も言い返すことができなかった。
堂安株式会社のデザイン部に勤務する千田 綾(せんた・あや)。震便会長の愛人の陰田 聖舞子(いんだ・せぶこ)から、陰田が経営するCLUB JACALで働くことを迫られる。いやいやながらも、震便会長の命令には逆らえない。CLUB JACALでは、株式会社WAFUKUNETの福岡 一郎(ふくおか・いちろう)の大のお気に入りとなるのであるが。1カ月近く、千田はCLUB JACALで働くこととなるが、もう、辛抱溜まらず…。
千田 綾(せんた・あや)が堂安株式会社を飛び出して、しばらくすると、労働局からあっせんの申し立てが届いた。その通知書をみるなり、震便会長はこれを蹴るというのだが。
震便会長は、おかんむりだ。最近の営業成績が最悪だからである。「気合が足りん。無理というな!死ぬまで働け!1日15時間働いて成果が出ないんだったら倍働け!休みの日でも、常に出勤できる準備をしておけ。死ぬ気で働け!死んでもいいけど、契約取ってから死ねよ!」残業時間が100時間を超えている社員が続出していた。また、残業代は一切支払われていなかった。
堂安株式会社に労働基準監督署の調査が入った。そして、是正勧告書が交付された。不法な時間外労働があること、残業代の未払いがあることであった。しかし、これを震便会長は、解釈の違いであるから無視するという。ドゥーアンは、必死に抵抗するも、受け入れられず。
労働基準監督署にタレこみをしたのが誰かが問題になっていた。営業部長の古場 津久(ふるば・つく)が疑われていた。結局、タレこみはなく、労働基準監督署の定期調査の一環であった。しかし、それでも震便会長は、古場が営業ノルマの半分も到達していないという理由で解雇を言い渡したのであった。
羅院 会人(らいん・あうと)弁護士から堂安株式会社宛に内容証明が届いたのであった。内容は、古場 津久(ふるば・つく)と千田 綾(せんた・あや)から不当解雇であり、職場復帰を求める内容であった。ドゥーアンは、必死に震便会長を説得するのであった。
堂安株式会社に京都中京労働基準監督署の労働基準監督官が逮捕状を手にやってきた。ドゥーアンは、労度基準法違反で逮捕されることになる。そして、書類送検されるのであった。
ドゥーアンは、労働基準法違反の責任を一身に背負って意気消沈していた。ドゥーアンは、会長解任の嘆願書を持って、会長を辞任してもらおうと思っていた。ドゥーアンは、臨時株主総会で会長の解任要求を突きつけるのであった。しかし、結果は…。ドゥーアンには、思いもよらぬ結末を迎えるのであった…。
1971年福岡県生まれ。
社会保険労務士法人 堀下&パートナーズ代表。
エナジャイズコンサルティング株式会社代表取締役。
社会保険労務士。
同志社高校卒業、慶應義塾大学商学部卒業。明治安田生命保険、エッカ石油経営情報室長を経て現職。
顧問約200社。職員約30名。
全国でセミナー・講演会年30回以上。
新聞・TV出演多数。
労働紛争問題解決の第一人者。
1970年京都市生まれ。
岩浅税理士事務所所長。
株式会社FP テラス代表取締役。
同志社大学商学部卒業。一般企業、公認会計士税理士事務所勤務を得て独立し現職。
1997年に税理士試験に合格し翌年に登録後、行政書士、CFP、1級FP技能士などの資格を取得し、主に中小企業の税務・会計はもとより、私的再生計画策定業務、補佐人として税務訴訟の法廷にたつなど、常に顧客側の立場に立ち、幅広い分野で活躍している。
京都府中小企業再生支援協議会外部専門家、認定経営革新等支援業務者、各社監査役。
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2020年11月25日 発売 / 228ページ
~ヒドイ会社はどこがダメなのか?~
本書では、会社のしくみの基礎(会社法・会計・税務・労務)を税理士と社労士が小説を通して、やさしくレクチャーしています。
ワンマン経営・どんぶり勘定といった典型的な中小企業のダメな部分に焦点をあて、どこがダメなのか?どのような結末になるか?がわかります。また、脱税した結果、税務調査でどうなるか?粉飾決算の発覚で銀行からの融資引き上げ等の様子を解説します。
さらに、セクハラ・パワハラ・過重労働・未払残業・不当解雇といった典型的なブラック企業をとりあげ、どこがダメなのか?どのような結末になるか?がわかります。労働基準監督署の調査を無視し続けた結果、逮捕・書類送検・起訴になる様子がリアルに伝わってきます。
典型的なダメダメ会社の社長となったドゥーアンが、悲惨な末路をたどる様子を通じ、自社の税務・会計・労務の見直しにお役立てください。
ドゥーアン社長の逆境
社労士と税理士が教える会社のしくみ
~ヒドイ会社はどこがダメなのか?~
パワハラ・セクハラ・過重労働の会社を社労士が斬る!
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ワンマン会長に悩む社長の苦悩の物語!!
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