労務管理
2024.03.12
労働契約とは
●労働契約とは会社と社員の約束事。
労働契約とは
労働契約とは、「労働者が使用者に使用されて労働し、使用者がこれに対して賃金を支払うことについて、労働者及び使用者が合意した契約」(労働契約法6条)です。
使用者と労働者の権利と義務
次頁の「労働契約」の図をご覧ください。労働契約において、使用者と権利義務の基本は次のように整理されます。労働者は労働力を提供する義務を負い、使用者は労働力を受領する権利を有します。使用者は賃金を支払う義務を負い、労働者は賃金を受領する権利を有します。
次頁の「労働契約信義則」の図をご覧ください。労働契約法3条4項「労働者及び使用者は、労働契約を遵守するとともに、信義に従い誠実に、権利を行使し、及び義務を履行しなければならない」ことを図にしたものです。労働者は信義誠実義務を負い、使用者は保護・配慮義務を負います。
使用者の権利(労働者の義務)と労働法による使用者の権利の制限
次頁の「労働契約」の図をご覧ください。労働契約法3条により「労働契約は、労働者及び使用者が対等の立場」であるべきものです。しかし、使用者の立場が歴史的に強かったことを鑑み、立場の弱い労働者を保護するという立法趣旨により、各種労働法(労働基準法、最低賃金法、雇用機会均等法など)により使用者の権利を制限しています。
一方、本来、使用者は賃金支払い義務を履行しており、労働者からの労働力を受領する権利(労働者の義務)を有していることは忘れてはいけません。
労働契約については、沖縄の社会保険労務士法人堀下&パートナーズにお問い合わせください。
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